TPP交渉訪米前の決定見送り

TPP交渉 訪米前の決定見送り


野田佳彦首相は十九日、米紙ワシントン・ポストのインタビューで、環太平洋連携協定(TPP)交渉参加について
「依然として国論は分かれている。米国を訪ねるまでにということではなく、国民的な議論が煮詰まった段階で判断したい」
と述べ、二十九日からの訪米前の参加決定を見送る意向を示した。


首相は、交渉参加九カ国との事前協議で米国など三カ国が日本の参加に対する
態度を留保していることを踏まえて「日本の参加を支持する国もあるが、協議が続いている国もある。
精査しなければならない」と指摘した。
同時に「アジア太平洋地域で貿易投資に関するルールを作っていく意義は大きい」と
交渉参加を目指す考えを重ねて示した。


関西電力大飯原発福井県おおい町)の再稼働については
「関西地域の電力需給は心配な状況なので説明をしっかりしたい。
原発に頼らずに火力中心にやらざるを得なくなった時に、古い火力が急に止まり、停電になったら困る」
と、再稼働の必要性を強調した。


消費税増税に関してはTPP、原発再稼働と合わせ
「国民の人気を得ることではないが、厳しい決断をしなければならないものが同じタイミングで起きている」と述べた。


2012年4月20日 朝刊 東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2012042002000092.html

すげーデジャブ感
数カ月前にゼミで見てた気がするんだけど…


しかし、民主党内で意見が割れているからというのが理由ってどうよって気がしないでもない
まあ日本が圧倒的に不利になるISD条項があるから反対の私の意見としては非常に都合が良いと言っては
そうなんだけれどもね


それにしても、経済新聞社を名乗っているのに、TPPを理由なく押したり
尖閣諸島購入反対は筋が違うとか言っている変な新聞社があるらしいんだけれども
どこの日本なんちゃら新聞なんだろう?


都が尖閣を買うのは筋が違う


やはり筋が違うのではないか。東京都の石原慎太郎知事が、沖縄県の尖閣諸島の一部を都で買い上げようとしている話である。
本来ならば国が保有し、しっかり管理すべきだ。
尖閣諸島は沖縄県石垣市にある。都が買おうとしているのは5つの島のうち、魚釣島などの3つだ。
これらは個人が所有し、政府が地代を払って借り上げている。
尖閣諸島が日本固有の領土であることに疑いはない。にもかかわらず、中国は領有権を主張し、日本へのけん制を強めている。


中国軍の海洋進出が加速するなか、尖閣諸島の実効支配をどう保っていくか。
こうした観点から考えると個人の所有は望ましくない。
だからといって、都が保有すればすむ問題でもない。
安全保障は国が責任を負うべき分野だ。
中国はさらに挑発行為を強めるとみられる。
2010年9月の中国漁船衝突事件のような事態が再び、起きるかもしれない。


そのとき、中国の監視船や軍艦に対処するのは政府の責務だ。
だとすれば、主権を脅かされないよう国が尖閣諸島を所有し、責任を持って守るのが筋である。
それに都民の税金を使って遠く離れた島を保有して、都民にどんな利点があるのか。
仮にこの問題が取り上げられるとしても、都議会も冷静に議論してもらいたい。


石原知事は「国が買い上げればいいが、買い上げない。東京が尖閣を守る」とも語っている。
野田政権としても尖閣諸島の国有化を検討する姿勢をみせ始めている。
であれば、政府と石原知事がひざを交えて話し、国が保有する方向で所有者と交渉してほしい。


尖閣諸島を実効支配している日本にとっては、中国と領有権争いを抱えている印象を世界に広めるのは得策ではない。
それは「尖閣問題の存在」を強調したい中国を利することにもなりかねない。
その意味でも、世界の注目が集まりやすいワシントンで、電撃的にこの話を発表した石原知事のやり方には違和感が残る。


都が尖閣を買うのは筋が違う 2012/4/19付 日本経済新聞社
http://www.nikkei.com/news/editorial/article/g=96958A96889DE6E2E7E4E3EAE1E2E3EBE2E6E0E2E3E08297EAE2E2E2;n=96948D819A938D96E38D8D8D8D8D